不動産アーカイブス ~業物という言葉(不動産業界用語・・)~



みなさん こんにちわ 新名です。

このブログは9月25日に書いています。本日は、不動産アーカイブスとして、業物という言葉についてを書いてみます。

この言葉はみなさんには直接は関係ないかもしれません。しかしながら、不動産を求める人、売りたい人の情報を可能な限りオープンにして良好な売買を成立させるという側面からは、避けて通れない「言葉」になる可能性があります。

これまでのブログを読んで頂ければ、不動産会社(特に仲介会社)は次の点に注目して仕事をしていることがわかると思います。

・売主さん、買主さん両方の仲介をして、売上を倍増したい。

・(本音は)レインズに登録すると、見知らぬ他社さんのお客さんに売却するため、自社のお客さんかもしくは、仲がいい会社のお客さんに買ってもらいたい。

・(でも)売主さんの仲介は逃したくないので、選任か専属で媒介契約したい。

で、業物という言葉ですが、これは「売主さんから直接売却依頼を受けたものではなく、他の不動産会社から情報提供を受けた物件を指す。」ものです。

実は、先日の出来事でした。土地を探されているお客さんからの依頼で、有名ポータルサイトに載っている物件について、ある地域で中規模の不動産会社A社に問い合わせを行いました。そうすると

新名:お世話になっています。株式会社NINAの新名といいます。私のお客様がBという土地に興味がありますが、B土地はまだありますか?

A社の受付嬢:どこからその情報を得たんですか?

新名:***というポータルです。ちなみにレインズには登録されていないことは、確認しました。よって、一般物件ですよね?

A社の受付嬢:これは業物です。一般・・・・かな?いずれにしても業物ですので、情報の開示はできません。・・・・

新名:わかりました。一般物件ならこちらでも調査させてもらいますね。

という具合でした。

その物件の詳細については、調査しないとわかりませんが、残念なことに当該のお客様が見当違いをしていたもので、調べる必要がなくなってしまいました。

このように、不動産仲介業はまだまだ、コンビニエンスストアみたいなシースルーでの情報開示でできていない業界です。しかしかがら、このままではこの業界全体が世の中から取り残されるような気がしています。一部でプロップテックのような革新が行われていると聞きます。これから急激に変化する情報社会の中で、もっとアンテナを立てていきたいと思います。

次回は、ご近所さんの紹介です。

次回をお楽しみに!