JKAS(住宅ローン相談窓口)の冊子紹介(1)「住宅ローンの支払いが厳しくなる本当の理由」(その1)



皆さん こんにちは 新名です。

本日から、連載にて、JKAS(住宅ローンに困ったときのあなたの街の相談窓口)の小冊子を紹介します。

具体的には専門家に相談することが望まれますが、基礎知識をつけて頂くために小冊子の公開を行います。小冊子は以下の8部構成となっており、それぞれに内容をわかりやすく記載しています。

(1)住宅ローンの支払いが厳しくなる本当の理由

(2)自宅を売却して、新しい家に引越しして、住宅にかかる経費を抑える方法

(3)自宅を貸し出して賃料でローン返済する方法

(4)離婚した時に自宅を売却するベストな方法

(5)住宅ローンの滞納から競売になるまでの流れ

(6)住宅ローン以外の借金を減らして住み続ける方法(個人再生手続き)

(7)住宅ローンの「返済額の軽減申請」「返済期間の延長申請」について

(8)住宅ローンを滞納しても今の家に住み続ける方法

 

まずは、(1)「住宅ローンの支払いが厳しくなる本当の理由」の1回目です。

 

なぜ、住宅ローンを借りた方は、その返済が出来なくなるのでしょうか???

その主な理由としては、下記のようなケースが考えられます。

①会社倒産、リストラ、病気などで失職により住宅ローン滞納

②無理のある資金計画で住宅ローンを組んだことによる住宅ローン滞納

③住宅ローンで購入した不動産の運用で失敗し住宅ローン滞納

④ギャンブル、浪費などによる住宅ローン滞納

⑤離婚をきっかけとする住宅ローン滞納

 

①会社倒産、リストラ、病気などで失職により住宅ローン滞納

会社倒産、リストラ、病気などで失職により収入が減少することで、支払い不能になるというものです。そして、この理由というものがもっとも多く相談されるものになります。

 

②無理のある資金計画で住宅ローンを組んだことによる住宅ローン滞納

年収と住宅ローン返済に回すお金との返済比率の適性な上限は、一般的におおよそ25%程度以内であるといわれています。(新名は安全率を考慮して15%以内を推奨しています)

 

③住宅ローンで購入した不動産の運用で失敗し住宅ローン滞納

これは、住宅ローンで不動産を購入したものの、実際には自分はその家に住むことはなく、他人に貸出し自分は他の家を借りて住むというものです。

この理由として、転勤や転職といったケースの方もいますが、住宅ローンの返済に行きずまり、賃貸に回すという方もいます。

この場合、家の所有者が家を貸し出しているケースで、任意売却を行う際には、そこに住んでいる賃借人との退去交渉も必要になってくるケースもあります。

 

④ギャンブル、浪費などによる住宅ローン滞納

あまり多いケースではありませんが、ないわけでもありません。

また、不動産の所有者本人にギャンブル癖や浪費癖が無い場合でも、同居人、例えば妻などが浪費家で主人に内緒で収入以上の貴金属やブランド品、家具、調度品、洋服などを主人名義のクレジットカードで購入し、主人がその事実に気が付いた時は手遅れというケースも存在します。

 

⑤離婚をきっかけとする住宅ローン滞納

最近、件数を増やしているのが、離婚が絡んだ任意売却です。離婚関係で良くある質問として、財産分与として自宅の所有権移転を元妻が受け、自宅の住宅ローンは引き続き元夫が負担し、自宅には元妻が住み続ける旨を記載した協議離婚書を作成したものの、元夫が住宅ローンの支払いを怠り、競売になったというケースもあります。

離婚に伴う住宅ローン問題を解決する時にも、任意売却は大きな役割を果たします。しかし、所有者、あるいは共有者全員の協力が必要になります。

ただ、任意売却の場合は当事者同士だけではなく、不動産業者等の第三者は入りますので、事態が解決しやすくなることもあります。

 

なかでも特に多いのが①失職による住宅ローン滞納と⑤離婚をきっかけとする住宅ローン滞納になります。この2つに関してはなかなか予想することが出来ませんので、やむを得ないところがあります。

ただ、無計画な資金計画やギャンブル、浪費などによる住宅ローン滞納というのは、事前に避けることが十分に可能です。無計画な資金計画に関しては、大丈夫だろうと安易に考えることなく、念には念を入れて慎重に決めておきましょう。

また、住宅ローンで購入した不動産を賃貸にしたりする場合、基本的は借りている銀行に告知する義務がありますが、ほとんどの場合が銀行に告知することなく勝手に賃貸しているので、そんな中、受託ローンで行き詰ってしまうと問題が複雑化します。複雑化する前に任意売却という手段を考えた方がいいでしょう。

任意売却は新しいスタートラインに立つためのものなので、積極的に採用していく手段です。

 

次回をお楽しみに

全てのご縁に感謝です。