JKAS(住宅ローン相談窓口)の冊子紹介(3)「自宅を貸し出して賃料でローン返済する方法」(その3)



皆さん こんにちは 新名です。

JKAS(住宅ローンに困ったときのあなたの街の相談窓口)の小冊子紹介3冊目の3回目、最終回です。

昨日、ある言葉が降りてきました。「思いが行動を変え、行動が結果を変える。」というものです。まさに、降りてきたというにふさわしく、自分の頭で考えたというより、出てきた感じがあります。やはり、私も含めて、何らかの成果や結果を求める時に、良く「行動を変えるといいですよ」とか「そのやり方より、こっちの手法が効果的」だとか「コスパ最強なのでこれがお勧め」などの迷いがあると思います。実はこの行動変容には、核的な部分「思い」があるのではないか?と思ってのことです。この「思い」をいかに育てるかが鍵ではないでしょうか?

 

さて、本日は小冊子(3)自宅を貸し出して賃料でローン返済する方法の3回目、最終回です。

 

住宅ローン返済中にマイホームを賃貸する場合は、契約内容を確認しましょう!

通常の賃貸契約では、

借家権が発生し、あなた自身が再び戻ってくるようなときでも

借家人が継続を希望すれば、それを認めなければなりません。

もし、

内緒で賃貸していて、それが銀行に発覚すると

当然、銀行からは元の家に戻るように必ず言われます。

その際、

すぐに戻りたくても借主がそれを拒否したら、認めなくてはなりませんし

借主側も急に出て行ってほしい、と言われたところで

すぐに対応するのは困難です。

転勤していて、急に戻ってくるとわかった場合であっても

同じことが言えますので、十分に気をつけてください。

そのままにすれば一括返済を求められ

返済できない場合は競売にかけられ住宅ローンの残債だけが残ってしまいます。

保証会社と相談しながら、残債分を返済していくという流れになるでしょう。

住宅ローンを返済中に内緒でマイホームを貸していた場合

一刻も早く借主と話し合って立ち退いてもらい

元の家に戻る方法を探すべきです。

借主に速やかに立ち退いてもらうには

借主が新たに家を契約するための資金が必要です。

それは、敷金礼金、不動産仲介料、引越し費用、その他+αを

渡すことが必要ということです。

銀行もそれを知った上で

「取り合えず一時の出費を払ってでも、契約通りの状態に戻しなさい。」

と言ってくるので、それ以外に方法がないです。

穏便にこのまま借主が退去するまで待っていよう、tぴう考えは不可能です。

引越し費用に、その他かかる費用を考えますと

一戸建ての場合であれば、最低でも50万円くらいは必要になるでしょう。

なので、

住宅ローン返済中に自宅を賃貸に出す場合、

このようなことを防ぐためにも「定期借家契約」を結ぶ必要があります。

これは、どういうことかと言うと

一定期間だけ(例えば2年)期限付きで貸しますよ。」ということです。

この契約をすることで、戻ってきたときに、明け渡しが適用されますので

この契約を行った上で賃貸にした方が賢明でしょう。

さらに銀行にも内容をしっかり伝えることが大切です。

このような定期借家契約については、専門の不動産会社に相談されることをおすすめします。

ただし、このような場合

期限があるために貸し出す際の賃料が少し安くなる傾向にあります。

銀行側も同じ人間ですので

嘘がばれたり、返済が遅れたりすることになると非常に問題です。

返済が何度も遅れてしまったり、過去の返済履歴が良くない場合は

特に銀行の対応も厳しくなります。

このような履歴が残っているために、他の銀行への借り換え等も

もちろん審査が通らず、泣く泣く一括返済を求められて

売却したケースも実際にあるので気をつけなければなりません。

 

このように、住宅ローン返済中に賃貸に出すことは条件によっては可能です。

その際に

「必ずどのような形で賃貸に出すのか」

また「理由を明確にして銀行に嘘、偽りなく伝えること」

が何より大切だということです。

是非、一度ご相談いただいてから進めるようにしてください。

 

 

次回は、(4)離婚した時に自宅を売却するベストな方法

の1回目です。ご期待ください。

全てのご縁に感謝です。