住宅ローン 貸す側の頭の中を考える



住宅取得をなんとなく考えてている全国の皆さん こんにちは 新名です。

今日は、住宅を取得する場合に多くの方が利用するであろう「住宅ローン」について「借りる側」ではなくて「貸す側」の頭の中を公開されているデータに基づいて一緒に考えてみたいと思います。

今回のデータは令和4年3月に国土交通省 住宅局から公表された「令和3年度 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」から引用しています。まず、基本的な立場から考えてみると、仮にあなたがある銀行の融資担当者であった場合には、住宅ローンの新規融資に対して、何を考えるでしょうか?「(1)いくらを (2)誰に (3)どんな条件で貸すか」をまず考えますよね?そこで、貸す側にはいろんな審査基準がありますが、この報告書の32ページに銀行等が行う審査基準について記載があります。

第1位が「完済時年齢(98.9%)」です。これは98.9%の銀行等が採用している基準です。80歳未満という回答が最も多くなっています。

第2位が「健康状態(98.5%)」です。これは団信(団体信用生命保険)への加入が融資の条件となっているためでしょう。

第3位が「担保評価(97.6%)」です。銀行等は、「あなた」がもし返済できない場合には、物件を売却(競売)して債権を回収するためです。ここまでは、比較的基礎的な内容と言えるでしょう。

第4位、第5位は「年収(95.0%)」、「返済負担率(94.6%)」です。年収はデータ記載があまりありませんが、400万円以上の方の割合が多いと予測できます。また返済負担率は年収総額が多いほど高く(40%以下)、年収総額が少ないほど低く(30%以下)になっています。

第6位、第7位が同率(94.5%)で「勤続年数」と「連帯保証」です。勤続は1年以上が最も多く、また連帯保証に系列の保証協会の保証がないと融資できないケースが圧倒的です。

これ以降は、第8位 融資可能額(75.8%)で100%以内が最も多い(言い換えると、諸費用は出ないということです。)、第9位 雇用形態(75.6%)で派遣・契約社員は対象外が多い、第10位 営業エリア(92.2%)エリア内に住居か勤務があることが条件、第11位 国籍(68.0%)基本日本国籍が必要、第12位 カードローン等の債務返済状況と続きます。

私たちとしては、住宅を取得する場合には、これらの審査基準に合うような戦略を立てる必要がある訳です。ご参考になさってください。

今日もお読み頂きありがとうございました。

全てのご縁に感謝です。

次回をお楽しみに